お客さんと会話が弾む!?キャバ嬢向け会話のポイント【木村進太郎監修】

キャバクラで働く女の子の悩みのひとつに「お客さんと何を話せば良いのだろう」ということがあります。
私のところにもそのような相談はよくきます。
確かに本人からすれば悩みなのですが、そんなに難しく考えることはありません。
お客さんは銀座のクラブのようなプロの会話を求めてキャバクラに来ているわけではありません。
お客さんにとってのキャバクラの魅力は素人っぽい、普通の女の子と楽しく会話をすることです。
普段、男友達と会話をするような感覚でお客さんと会話をすればよいのです。

相談にきた女の子にこう説明すると「そんなことはわかってるから、具体的にちゃんと教えてよ」といつも言われますので、ここでは基本的な考え方、手法、また会話における注意点などをちゃんと解説しておきましょう。

目次

1. 「てきどにせいりすべし」を活用しよう

水商売の世界では、お客さんと何を話せばよいかという課題について、昔から「てきどにせいりすべし」という手法でネタをふるようにしています。

て → 天気、気候

き → 季節

ど → 道楽、趣味

に → ニュース

せ → セックス

い → 田舎

り → 旅行

す → スポーツ

べ → 勉強

し → 仕事

これらのジャンルで、自分なりに楽しく会話ができるようなネタを用意しておくとお客さんとの会話に困ることは少なくなります。
ただ、この中で「仕事」というキーワードに関しては、少し気をつけた方がよいでしょう。
お客さんは仕事を忘れるためにキャバクラにきていますので、お客さんの仕事のことをあれこれと聞いて、せっかくリラックスしているところに仕事モードを呼び起こすことのないようにしたいものです。
「仕事」のキーワードで会話するとすれば、あなたの将来の仕事について相談にのってもらうといった内容が良いと思います。

気をつけなければいけないのは、「宗教ネタ」「政治ネタ」は相手がどのような宗教を信仰しているかわかりませんし、政治においてどのような考えや支持政党をもっているかわかりませんので避けるべきです。
この手の会話になると最悪大激論になってしまい、お客さんは楽しんで帰ることはできません。
このふたつのキーワードはタブーです。

2. 一日ひとつネタを考えよう

私がいつもキャバクラの女の子にアドバイスするのは、1日にひとつでよいので、何かネタを考えようということです。
1日ひとつでも、3日後には3個になります。1週間で7個のネタができるのです。
つまり、1週間ぶりに会うお客さんには7つも会話のネタがあることになります。

会話のネタは今日あった出来事でも、テレビで見たネタでも、友だちから聞いたネタでもよいのです。
時間にして5分~10分程度の話しがベストですが、そんなに長い時間のネタはないというのなら、2~3分で終わるネタでもかまいません。
〇〇ちゃんと話すと、いつも面白い話をしてくれるという印象を相手にあたえる効果があります。
とにかく1日に1個、ネタを考えましょう。

例えばこんな感じ!

「今日テレビ見てたら、カラスが集まってきて被害があった場所に【カラス侵入禁止】という貼り紙したら、本当にカラスがいなくなったんだって!」

「えー、ウソだろう。カラスが字を読めるわけないじゃん」

「本当なんだって!何でかというと・・・」

※ このあとの解答が知りたい方は、インターネットで「カラス侵入禁止」で検索して下さい。

こうやって、貯めたネタはネタの引出しにしまっておけば、何ヶ月先でも、何年先でも、相手に合わせて使えるネタを引き出しから取り出すことができます。
ちなみに私は10年くらい前から使っているネタを、初めて会う女の子にはいまだに使っています。

3. 話法を身につけよう

営業の世界では、お客さんから注文をもらうための鉄則として「お客さんから反感を持たれないようにすること」というのがあります。
そのため、様々な話法が生み出されています。
キャバクラの会話においても同じです。
女の子とお客さんの距離を縮めるためにも、その手法は活用すべきです。
営業における話法は色々ありますが、その中でもYES・BUT法(間接否定法)と例話法をうまく活用することが成約の秘訣と言われています。
キャバクラでの会話においても、このふたつの話法を身につけて会話することで、お客さんとの会話をスムーズに進めることが出来ます。

①YES・BUT法(間接否定法)

営業の世界では基本中の基本とされている話法です。文字通り、まず相手が言うことをYESで認めてあげます。
その上で「しかし(BUT)」と相手の話にやんわりと反論していく方法です。
まず相手が言うことを認めてあげることによって相手は「この人は自分のことを理解してくれる人だ」と共感をもちます。
そしてその上で反論していっても「自分のことを理解してくれた上で言ってくれているんだ」という流れになるわけです。
YES・BUT法を使わずに相手の言うことを頭から否定していくと議論になりがちです。
お客さんは議論をしに来ている訳ではありませんから、極力YES・BUT法を使うようにしましょう。

②例話法

自分の意見をストレートに言うと「何でお前にそんなことを言われなければいけないんだ!」と反発される恐れがある時があります。
特にキャバクラの女の子とお客さんの関係では、お客さんからみれば「年下の若い女の子」ですから、ストレートな意見に対しては反発する可能性が高いです。
そんな時には有効な第三者の例を出し、やんわりと自分の意見を言う例話法を使うと、お客さんは素直に抵抗なく聞いてくれます。
有効な第三者の例は実際の例であればベストですが、多少の作り話でも「嘘も方便」でOKだと思います。

例えばこんな感じ!

お客さん
「今日ね、会社の上司が・・・てこと言うんだよ。頭にきちゃってさ。そんなこと言うなら自分でやってみろ!て言いたくなっちゃったよ。」

女の子
「本当に?それは頭にくるよね。私なら本当に自分でやってみろ!て言ってたかもしれない(YES)。
でもね(BUT)○○さん、他のお客さんに聞くと、どこの会社でも一緒みたいよ。
私のお客さんで、ある会社の部長さんがいるんだけど(例話法)、自分も若い頃は上司に言われて頭にきていたけど、今振り返ると言われたことを反発しながらもちゃんとやってきたから今の立場になれたって言っていた。
だから今の立場になってからは嫌われてもいいから部下に対しては厳しいことを言っているんだって言ってたよ。
今は大変かもしれないけど、いつか報われる時がきっとくると思うよ。だから○○さんも頑張ってみてよ」

このふたつの話法は慣れるまでは大変かもしれませんが、慣れてしまえば自然にできるようになります。何とかマスターしたい話法です。

4. お客さんの話を遮らない

よくお客さんが話している最中に、話をさえぎって自分でしゃべってしまう女の子がいます。
お客さんが何かしゃべろうとしている時は、どんなにつまらない話でも、また自分が既に熟知している話しでも、最後まで聞くようにしましょう。

人間はしゃべることによってストレスを発散します。
お客さんは内にあるモヤモヤをしゃべることによって、ストレスを発散しようとしているのです。
それを途中でさえぎると、お客さんはストレスを発散しきれずにフラストレーションが溜まってしまいます。
ですから、途中でさえぎらず、最後まで吐き出させてあげることが大切です。

聞き上手が話し上手というように、聞き上手にならなければお客さんを癒してあげることはできません。
お客さんはストレスを発散するためにお店に来ているのだということを忘れないようにしましょう。

5. お客さんをほめる

誰でもほめられるとうれしいものです。
あなたもほめられた経験はあると思いますが、ほめてくれた相手に対しては、自然と好感がもてるものです。

キャバクラの会話においても、様々なタイミングでお客さんの良いところをほめるようにしましょう。
一人のお客さんに対して、最低3箇所は良いところを見つけて褒めてみてください。
ただし、容姿を褒めるときは気をつける必要があります。
中にはコンプレックスを抱いている人もいるかもしれません。
外見を褒めるときは、パーツを褒めるようにします。

「目が可愛いですね」

「私そういう唇好きです」

「素敵な耳をしてますね」

「男らしい眉ですね」

「綺麗な指してますね」

といった感じで褒めるようにします。

容姿以外で、男として褒められて嬉しいのは、性格、考え方です。

「○○さんて優しいね」

「○○さんといるとホッとする」

「○○さんって、人を包み込むような性格ですね」

といった感じで性格を褒め、お客さんが何か考えを言えば「すごい。○○さんって凄いですね」と褒めてあげます。

これで会話マスター!

会話のポイントはしっかり押さえられましたね。
あとは意識せずに話せるようになれば完璧です。
お客さんから「○○ちゃんと話すと落ち着くよ!」なんて言ってもらえるように、日々がんばりたいですね♪

このあともまだまだ続くキャバ嬢雑学をCHECKして
指名をたくさんもらえるキャバ嬢を目指しましょう♡

次回は「指名をとるために知っておきたい、お客さんのタイプ」についてです♡
お楽しみに~!

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監修者:木村進太郎

サービス業を中心とした経営コンサルタント。「新版 キャバクラの教科書Gold ナンバーワンになるための44の上級テクニック」や「新版 キャバクラの教科書Silver お客さんのココロをつかむ33の実践テクニック」など、一流を目指すキャバクラキャストのためのマニュアルを多数執筆。

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