「もう明日以降の給料が支払えません。」
会社に出社した途端に、社長からこんな言葉を言われたら、あなたならどうしますか?
今、話題のお店「JUNGLE TOKYO(ジャングル東京)」に在籍している桜井みづきさんは、この言葉を社会人1年目で言われてしまいました。
彼女はその時、何を考え、どのような決断をし、今に至るのかお聞きしました。
【桜井みづき(さくらいみづき)】1996年生まれ神奈川県出身。JUNGLE TOKYO(ジャングル東京)に在籍。栄養士免許保有。大学卒業後、一般企業に就職。ブラック労働、会社倒産などの経験を経てキャバ嬢になることを決意。
目次
ブラック労働、倒産。波乱万丈な新卒1年目
まずは昼職をしていた時のお話からお話伺いたいのですが、大学卒業後に一般企業に就職されたんですよね?
そうです!
学生の頃から、女性に向けて内面美容を発信したいと思っていて、大学生の時に
栄養士の資格を取りました。
美容皮膚科とか、クリニックとか、エステとかでもちろんきれいになるんですけど、身体の内側からのきれいを伝えていける仕事がしたかったんです。
なので、そういう関係の会社に内定をいただいて、就職しました。
そうなんですね!栄養士の資格を持ってるなんてスゴいです!
ありがとうございます!
私は、ジャングル東京で働く前に昼職を2社経験しているんですけど、新卒で入社した1社目がいわゆるブラック企業みたいな感じで…。
新卒の初月で、残業時間100時間ぐらいだったんです(笑)
ですよね…。新卒採用の同期が15人いたんですけど、私含め半分は入社3ヶ月で辞めました(笑)
それで転職して2社目に就職したんですけど、
その会社が、入ってすぐに倒産して…。
「もう明日以降の給料が支払えません。」って会社に行ったら言われて。
えっ!?そういうのっていきなり当日に言われるんですね!!
そうなんです!!
なので、裁判沙汰とかにもなったりしてて…。
安易にキャバ嬢になったわけじゃない
会社が倒産した後、どうして一般企業への転職ではなく、キャバ嬢を始めたのでしょうか??
一般企業を2社経験して、もう会社都合で振り回されるのが嫌だなって思ったんです。
確かにそうなりますよね…。めちゃくちゃ振り回されてますもんね。
あと、将来的に起業したいというのもあって。
当初のプランでは、栄養士の経験を積んでから独立するというものだったんですけど、自分の資金を作って独立するっていう道でもいいんじゃないかなって。
そう思った時に、今の自分ができる中で、一番効率良くお金がためられる仕事は何だろうと思ったときに、「キャバ嬢かな」と思ったんです。
そういういきさつがあったんですね!でも、昼間のお仕事からキャバ嬢に転職をするのって抵抗とかはなかったんですか??
正直に言うと、
だいぶありました。
通っていた大学も、私立のお嬢様大学だったので周りの友達にキャバ嬢をやってる子が誰もいないんですよ。
そうなんです。なので、周りの環境的にも、あと家族や親戚的にも、本当にキャバ嬢とかナイトワークへの偏見の目が強かったので、人生をかける気持ちで、キャバ嬢を始めました。
もちろん決めるまでは、結構悩みました…。なので、始めた当初は両親にはまだ言えていませんでした…。
ええ!?じゃあご両親は、まだみづきさんが前のお仕事をしていると思っているんですか??
当時は特に形にもなっていなかったので、安易に決めたって思われるのも嫌で…!両親にはちゃんと言えるようになってから、話しました。
「本気でやっている」という事が伝わる時に言ったんですね!かっこいいです!
戦略的な店舗選び
キャバクラと言っても沢山ある中で、どうしてジャングル東京さんを選ばれたんですか?
お店選びの知識も何もなくて、キャバクラのことは分からなかったんです。だけど、当時は時間がいっぱいあったので、「実際に働いてみないとわからない」と思って、結構色々なお店に体入してみました。
働いたことがないと、イマイチどこが良いか選べないですもんね。
そうなんです。
なので、色々行ってみて、その結果ジャングル東京が一番だったのでジャングル東京に決めました!
ジャングル東京さんの具体的に、どこが良かったのか教えてください!
いくつかあるんですけど、1つは六本木の中でもすごく上品なお店だったんです。銀座系のお客様も来てたりしていたので、私でも指名に繋がりそうなお客様が居そうだなと思いました。多分ですけど、私面白いこと言えないので、輩ウケは悪いと思うので。(笑)だから、落ち着いた飲み方をするお客様が多いジャングル東京はいいなって!
なるほど!お客様の層の合う合わないは、ありますよね!
お客様の層は働く上で大切かなって思いました。もう1つは、ジャングル東京はオープンしてまだ半年なんです。なので、フリーで入るお客様が多くて、本指名を取りやすい環境だと思ったんですよね!
あと、私はジャングル東京という新しいお店で、皆さんと一から一緒に頑張っていきたいと思ったんです!
これは同席してくださった専務も嬉しくて感動しちゃいますね!
いや、さっきまでずっとスマホ見てましたよね!?(笑)
キャバクラの世界は思ったよりクリーン!?
実際にキャバ嬢として働いてみてどういう印象ですか?
そうなんです(笑)テレビや漫画で見ていた印象しかなかったので、お客様の取り合いで女の子同士がギスギスしていて、色恋でしかお客さんは来ない、みたいな感じなのかなって本気で思っていました。
女の子同士も仲良くて、お客さんも友達みたいな人や、親族かのように心配してくれる人、ファンとして応援してくれる人など素敵な方が沢山いました!
すごく良い環境…!お店のスタッフさんはどんな感じですか?
みんなスゴく協力的です!仕事のことは、些細なことも全部相談してます!
お話を聞いていても、ジャングル東京の皆さんの温かさが伝わってきます!
なんていうんだろう…なんか、すごいのほほんとしてるんです!皆んなほのぼのしてて、頭にお花が咲いてるような感じ(笑)
そう(笑)みんな本当に優しいし、ジャングル東京のスタッフを見たら、ナイトワークの偏見がすごい取れると思います!
キャバ嬢の苦悩
キャバ嬢って結構大変な仕事だと思うのですが、みづきさんは病んだりはしないんですか??
しょっちゅうですか!?(笑)例えば、どんなことでですか??
例えば、お客様に急にLINEブロックされちゃった時とか。あれだけ仲良かったのに、突然連絡が付かなくなるなんて…(泣)
あと、お客様に怒られたり、嫌なこと言われたりとかしても落ち込むし…。頑張っていてもその日は指名のお客様が誰も来なかったりしたりして「私、もう需要ないのかな…」とか、気持ちが落ちることはよくあります。
友達が結構話を聞いてくれるので、毎日仲良しの友達に電話してます!(笑)
分かります!聞いてもらえるだけですっきりすることってありますよね!
そうなんです!友達と電話して寝て、悩みながら出勤してることもあるんですけど…出勤して、お客様と話してるうちに気が紛れちゃいますね!(笑)
キャバ嬢になる決断をできない人へ
最後に、キャバ嬢をやるか悩んでいる人へアドバイスがあれば教えてください!
インスタのDMでも
「キャバ嬢になりたいんですけど、決断できません…。」って相談が来たりするんですよ。
世の中的にナイトワークってどうしても偏見がまだあって、キャバ嬢になる事を決断できない人達って多いと思うんです。実際に、私自身もそうだったし。
でも、みんなが思ってるよりも、全然オープンでクリーンな世界なんですよ。
最近は、悪いことをしていたらSNSで、すぐに広まっちゃいますもんね。
そうです。なので、一度きりの人生だから悩んでいるなら一回やってみて欲しいなと私は思います。
私は、キャバ嬢になって後悔はないです!
素敵…!みづきさんは、キャバ嬢になってよかったですか??
良かったです!頑張った分が、ちゃんと評価されるので!
でも、評価が目に見える分辛くなったりはしませんか?
もちろん「もう嫌だ」って思ったりする時もあるんですけど…。こんなにダイレクトに結果が出てくる仕事って他にはないので、やりがいがあって面白です!
未だにどうしても世間からの偏見や、ゴシップネタのように扱われることの多いナイトワーク業界。
評判の悪い店舗が存在している事も事実ではありますが、全ての店舗をその印象で語るのは正しくありません。
そして、昼職も「パワハラ・セクハラの横行」「長時間労働」「残業代未払い」などの問題を抱える、ブラック企業が多数存在している事も事実です。
逆に、女性が働きやすく、活躍できる環境が備わっている店舗がナイトワーク業界にたくさん存在する事も事実なのです。
在籍店舗:「JUNGLE TOKYO(ジャングル東京)」